スタッフブログ
2014年10月18日 土曜日
抜歯矯正と非抜歯矯正
歯を抜かずに矯正を受けたいという患者さんが多くいらっしゃいます。最近はこういった患者さんの要望から「100%非抜歯」「絶対抜きません」というコピーで宣伝されている歯科医院さん、矯正専門医院さんも増えてきています。
本来自然に歯は生えてきているわけですから、それを人工的に抜くというのは体への負担を考えると確かに不安を感じてしまいます。
しかし、患者さんによっては非抜歯でなく、抜歯にした方が歯列の安定につながる場合もあったりします。矯正の様々な学会で矯正専門医の中でたびたび議論になり、未だに結論が出ていない難しいテーマでもあったりします。
近年食が欧米化したことにより、顎の発達が進まず、歯の並ぶスペースが確保できていないという患者さんが増えてきています。子供のうちから顎の成長をサポートすればスペースを作り易かったりしますが、大人の矯正の場合歯列を広げられるには限界があります。見た目のみを並べて綺麗にすることが出来たとしても、歯根(歯茎内の歯の根っこ)に負担がかかり、歯根吸収(歯の根っこが溶けて細くなる、あるいは無くなる)のリスクや歯が前や外側に拡がることで歯槽骨の支持が弱くなり、歯肉退縮(歯ぐきが下に下がって根っこが露出すること)するリスクがでてきてしまう場合があります。そうなると一見非抜歯の矯正治療に成功したように見えても数年経つと元に戻る、あるいは最悪の場合歯が抜けてしまうこともあります。
だからといってむやみに抜歯してしまうのも問題です。「他の歯科医院で抜歯と言われました」とセカンドオピニオンとして、もも矯正歯科に来られる患者さんも多々いらっしゃいます。診断の結果非抜歯で治療が出来る場合も数え切れないほどあります。
ではどういった場合に非抜歯矯正が出来るのかと言うと、上にも書きましたが、スペースをキッチリと確保出来る場合です。もも矯正歯科で使っているデイモンシステムは、歯列を患者さんの筋肉のバランスの中で比較的広く歯列を並べていくことが出来る矯正治療法です。「デイモンシステムだから非抜歯」ということは決して言いきれませんし、患者さんによっては別のブラケットを選択した方が良い場合もあります。裏側矯正のように見えないで治療をしたいという要望に応える場合もあります。あくまで大切なのは患者さんごとに正確な診断をして、歯根など見えていない部分を考慮に入れて治療をすること、そして長く安定していくことを最優先に考えていくことだと思っています。
本来自然に歯は生えてきているわけですから、それを人工的に抜くというのは体への負担を考えると確かに不安を感じてしまいます。
しかし、患者さんによっては非抜歯でなく、抜歯にした方が歯列の安定につながる場合もあったりします。矯正の様々な学会で矯正専門医の中でたびたび議論になり、未だに結論が出ていない難しいテーマでもあったりします。
近年食が欧米化したことにより、顎の発達が進まず、歯の並ぶスペースが確保できていないという患者さんが増えてきています。子供のうちから顎の成長をサポートすればスペースを作り易かったりしますが、大人の矯正の場合歯列を広げられるには限界があります。見た目のみを並べて綺麗にすることが出来たとしても、歯根(歯茎内の歯の根っこ)に負担がかかり、歯根吸収(歯の根っこが溶けて細くなる、あるいは無くなる)のリスクや歯が前や外側に拡がることで歯槽骨の支持が弱くなり、歯肉退縮(歯ぐきが下に下がって根っこが露出すること)するリスクがでてきてしまう場合があります。そうなると一見非抜歯の矯正治療に成功したように見えても数年経つと元に戻る、あるいは最悪の場合歯が抜けてしまうこともあります。
だからといってむやみに抜歯してしまうのも問題です。「他の歯科医院で抜歯と言われました」とセカンドオピニオンとして、もも矯正歯科に来られる患者さんも多々いらっしゃいます。診断の結果非抜歯で治療が出来る場合も数え切れないほどあります。
ではどういった場合に非抜歯矯正が出来るのかと言うと、上にも書きましたが、スペースをキッチリと確保出来る場合です。もも矯正歯科で使っているデイモンシステムは、歯列を患者さんの筋肉のバランスの中で比較的広く歯列を並べていくことが出来る矯正治療法です。「デイモンシステムだから非抜歯」ということは決して言いきれませんし、患者さんによっては別のブラケットを選択した方が良い場合もあります。裏側矯正のように見えないで治療をしたいという要望に応える場合もあります。あくまで大切なのは患者さんごとに正確な診断をして、歯根など見えていない部分を考慮に入れて治療をすること、そして長く安定していくことを最優先に考えていくことだと思っています。
投稿者 もも矯正歯科