症例ブログ

2015年1月28日 水曜日

歯科矯正に関する意識調査について

今日は歯科矯正に関して、インターネット調査会社が行ったアンケートレポートを見つけたので、少しコメントしてみようと思います。


この調査は約5年前に男女20歳から69歳までの方、500名ほどを対象にした調査結果で、中々面白いものが見えてきました。


■「歯科矯正の経験の有無」
全体:矯正経験あり...10.2% 矯正経験なし...89.8%
男性:矯正経験あり...8.4%  矯正経験なし...91.6%
女性:矯正経験あり...12.2  矯正経験なし...87.8%

どうでしょう?約10人に1人の方が過去に歯科矯正の治療を受けているようです。男性よりも若干女性の方が矯正治療の経験が多いというデータも出ています。最近は男性でも矯正装置を付けている人を品川近辺でも見かけるようになりました。もも矯正歯科の患者さんの中にも営業のお仕事をされている方など、人と接するお仕事をされている方が矯正治療に来られたりします。しかし少し女性の方が美意識が高いのかもしれませんね。

■「子供に矯正治療を受けさせた経験の有無」
全体:子供矯正経験あり...19.5%  子供矯正経験なし...80.5%
男性:子供矯正経験あり...20.4%  子供矯正経験なし...79.6%
女性:子供矯正経験あり...18.5%  子供矯正経験なし...81.5%

子供さんの矯正治療について聞いてみると、ご自身の矯正治療経験よりも数字が大きくなりました。10人におおよそ2人と大人の矯正治療経験の倍になります。


このギャップは時代の変化にも関係してきているのかもしれません。現在お子様がいらっしゃる世代の方が若い頃は、矯正装置も金属のものが主流でした。リンガル矯正(裏側矯正・舌側矯正)もほぼなく、「見えない矯正」というものも認知されてきたのは最近ではないでしょうか?

更にインターネットの浸透により、様々な情報が広がり、咬み合わせに関して見た目だけの問題ではなく、健康全体への影響を考える人も増えてきている気がします。更にご自身や、子供さんの歯の状態に関しての情報も知ることが出来てきています。中には「叢生が気になるんですけど...」「受け口を治したい」といった問い合わせが出てきている位です。一昔前までは「凸凹が気になる」「しゃくれを治したい」といった感じでした。


今回のリサーチ結果を見て、矯正治療に対する意識が少しずつ上がってきていることを嬉しく思います。矯正治療をされる患者さんが増え、一人でも多くの方の笑顔につながることを願ってやみません。

投稿者 もも矯正歯科 | 記事URL

2015年1月22日 木曜日

子供の矯正のメリット

歯並びを考える際に、矯正治療を開始する年齢をご心配される患者さんは多いのではないでしょうか?子供さんの矯正に関するお問い合わせの中で多く受けることがあります。

最近ではネットに様々な情報が載っているため、「小児矯正=非抜歯矯正」というイメージが強くなってきている気がします。

今回書くコラムは、子供の矯正のメリットについてです。中でも特に気になる非抜歯について書いてみようと思います。


「何歳から矯正したらよいか?」という質問に対しては明確なものはございません。それは患者さんの成長具合、あるいは歯並び、上下の顎の位置関係(出っ歯、受け口)など様々な要因から診断をする必要があるからです。

では、なぜネットに多くの小児矯正が非抜歯で出来るとうたっているのかについてみていきましょう。そもそも抜歯が必要になる場合というのは、顎が小さく歯が綺麗に並ぶスペースがない場合に起こります。歯が凸凹になっているのも並ぶスペースがない場合に起こります。子供の内に矯正治療をするという場合、この顎の成長を促す矯正装置などを使用し、歯が綺麗に並ぶスペースを作りながら矯正治療を行うことが出来ます。子供の骨の成長と言うのはびっくりするほど早く、結果的に非抜歯で矯正治療を終えることが出来る可能性が大人の矯正よりも高くなります。


しかし考えなくてはならないことは、矯正治療を受けなくても永久歯に生え替わるなかで、自然に綺麗に並ぶ場合もあるということです。例えばすきっ歯などの患者さんが、放っておいて大人になったら並んでいたということは多々あります。その為子供の内に矯正治療をすることが必ずしも正解とも言えないのが正直なところです。歯根(歯の歯茎に埋まっている根っこの部分)の状態や並び方、角度などや顎の大きさなど色々調べたうえで子供のうちに矯正を開始するかしないかを判断するのが一番お勧め出来ることかと思います。

もも矯正歯科へセカンドオピニオンを求めてこられる方も増えてきました。一概に子供の内にすぐ矯正治療を開始するのではなく、正確な診断の中で患者さまと一緒にスタートするタイミングを考えていければと思います。

投稿者 もも矯正歯科 | 記事URL

2015年1月 8日 木曜日

矯正治療中のスポーツについて

新年始めの矯正コラムは矯正治療中のスポーツについて書いてみようと思います。
新しい年が始まり、今年こそ運動しようという方も多いのではないでしょうか?

今日のテーマ、矯正治療中のスポーツに関してですが、特に部活動をされている子供さんや、格闘技を習っている方からの質問に対してお答えしたいと思います。

「矯正治療中はスポーツに支障がでますか?」

という質問です。

子供が部活動をしているけれど歯並びは早いうちに治しておきたいという要望を受けることも増えてきました。
通常の授業で行う体育(陸上・マット運動・球技・水泳など)に関しては、心配はいりません。通常の表側の装置であっても、ケガをしたり、装置が壊れたりすることもまずないと言えるでしょう。
矯正治療に影響のあるスポーツとしては、柔道やレスリング・ラグビーなど顔や口にぶつかることの多いスポーツです。これらのスポーツをしていると、人との接触で唇を怪我をしたり、矯正装置自体が壊れてしまうリスクがあります。
まず解決策として挙げられるのは裏側矯正です。スポーツガードと呼ばれるボクシングのマウスピースのようなものもありますが、裏側矯正であれば接触によるリスクはだいぶ減ります(100%安全と言い切れない部分はありますが)。格闘技をされている場合などは直接顔にダメージを受けますので、矯正治療を始める前に相談した方が良いかもしれません。

次に挙げられる解決策はインビザラインのようなマウスピース矯正治療です。インビザラインなどは患者さんご自身で取り外しをする装置なので、スポーツ前に外せば口腔内を怪我することはありません。ただ、マウスピース矯正の場合のデメリットとしては症例が限られてしまうという点です。また、本来ブラケット矯正の場合だと24時間歯を移動させ力が働き続きますが、何時間も部活動で練習する為にマウスピースを外しているとその分治療期間が延びる可能性が出てきます。


スポーツをしている期間が終わってから矯正治療を開始することももちろん可能ですが、以前受け口の際に書いたように、骨の成長を促しながら治療をした方が良い場合(出っ歯などで骨格性の問題を解決したい場合なども)もあります。そういった場合はスポーツをしながらどの様に歯科矯正治療を取り入れていくか、1人1人の生活環境も考えて解決策を提供してきたいと思っています。

投稿者 もも矯正歯科 | 記事URL

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